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2012年12月27日 (木)

他の誰にも歌えない歌

121227
E-M5 LUMIX 14mm f2.5

さあ明日は所沢Ad-libでの年内最終ライブです。PetraStreetでのライブは春の35周年記念コンサート以来ですので、色々な変化が楽しめるのではないかと内心楽しみにしています。

昨日から自分の機材の点検も含めてセルフリハーサルを始めました。今日はセットリストの譜面やらなにやらの準備をして明日に備えようと思います。

PetraStreetとしての活動が始まってからもう16年くらいになるでしょうか。ユニットとしてのライブはそれほど多くはありませんが、レコーディングの方はこれまで10タイトル以上のCDを制作してきました。

文章の最初に「春のコンサート以来なので変化が楽しめる」と書きましたがこれはメンバーひとりひとりがプロフェッショナルだからそう言うことが言えるというところがあります。それはそれぞれがこの期間音楽に向き合ってきた事の反映が聴こえてくるはずだからです。

ところで最近改めてプロってなんだろうと考えるようになりました。もちろん何がしかのジャンルで生活をしている人ということですが、生活は大変でもその道の第一人者として周囲に影響を及ぼしているような方もいるので簡単に線を引くのは難しくなります。

しかしプロというのは本来それで生活が成り立つ、あるいは成り立たせるという回路を持った人達なのでしょう。

またプロには自らプロを目指した人もいるでしょうし、回りの評判が高くて押されてプロになった人もいるでしょう。

わたしが若い頃にある音楽事務所の方に、「あなたのが他の誰にも歌えない歌を歌えるようになったら一緒に仕事をしても良いですよ」と言われました。

その頃のわたしは、自分の事をそこそこギターも弾けるし曲も作れるし歌も歌えるし・・・という感じで、恥ずかしながら自分はそこそこ上手い方だと思っていました。しかしこの時につきつけられた課題は「上手い下手ではなく自分の歌を歌えるか」ということでした。

この時から30年くらい過ぎた50代にさしかかった頃に、わたしはやっと自分なりの歌の世界が見えてきたように感じました。しかしこれはゴールにたどり着いたのではなく、スタートラインに立ったという事でした。見えてきた自分を今度は壊しながら新しく作り直していくという自己再構築の旅が始まりました。

こんな遅遅としたした歩みの自分ですから、今日まで音楽だけで生きてくることができたことは奇跡ですし「めぐみ」であることは間違いがありません。

昨年東北の被災地で久しぶりにご一緒したした沖縄のシンガー上原令子さんの歌とトークを聴いた時には「プロだなあ〜」と思いました。以前から変わらない他の人には歌えない彼女の歌がそこにあり、多くの人の心を釘付けにしていました。

聴衆の空気を読みながら進められるそのステージは本当に素晴らしかったです。特にファンの前ではなく被災された方々の前で歌うという難しい条件の中ですから余計に彼女の実力が見えたという事かもしれません。

プロとアマチュア、これはどちらが良いとかどちらが上とかいうことではありません。プロには求められている要求に応える力と安定感が必要ですし、アマチュアにはどんなことでも思いきってできるという自由があります。だからアマチュアがプロっぽくなる必要はありませんし、アマチュアっぽいプロもあまり歓迎できません。どちらもその立場ならではの表現を生き方として提示することができればそれで良いのでしょう。

なんだか演説っぽくなってしいまいましたが、明日の最終ライブは愛すべきプロのミュージシャンとのやりとりを楽しませてもらおうと思っています。

MAKOTO INFORMATION ======================================
デビュー35周年記念LIVE@所沢AD-LIB
日時:12月28日(金)  Open 18:30 Start 19:00
出演:岩渕まこと&由美子/PetraStreet
ミュージックチャージ : 前売り 3000  当日 3500
★軽食持ち込み可。
予約・お問い合わせ  MAKOTO BOX  mail:singanewsong@cmail.plala.or.jp
★まこと応援団割り引きあり
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岩渕まこと夫妻と賛美の旅9日間
2013年2月5日(火)〜13日(水)
わたしたちと一緒に歌いながらイスラエルを旅してみませんか。
お問い合わせ→ホーリーランドツーリストセンター
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岩渕まこと 神山みさのギター研究会DVD 好評発売中
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新譜 北上夜曲 好評発売中

CDジャーナル試聴コメント→CDジャーナル
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歌声ペトラ
  1月
22日 お茶の水 OCC B1 Start 19:00
       Ustreamはこちらから→クリスちゃんねる
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楽譜がダウンロードできる音楽専門館はこちら音楽専門館
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コメント

一言一句、共感できる内容で、うんうん頷きながら読ませていただきました。
いつも父の話になって恐縮ですが、父も基本的に「その道で食べていけるのがプロ」という考え方でした。
その後、おっしゃる通り、食べていけなくても「プロ」と呼べる方、「プロ」と呼ばれている方もおられると思うようになりましたが、その違いはぶちさんの書いておられる「回路」ということなのかな、と納得させられました。
父が生きていたら、ぶちさんとゆっくり語り合ってもらいたかったと思います。
ぶちさんの書いておられるのを拝見しながら、「生涯未完成」を貫いた父と通じるものを感じ、きっと父と話があっただろうな、と思うからです。

何度も書いていますが、わたし自身は音楽を通して証しさせていただいていますが、音楽のプロではありません。でも伝道者としてプロでありたいと願い、そこを目指しています。
コンサートなど、お招きをいただくことが増えてくると勘違いしそうになることもありますが、きちんと自分の立ち位置を認識し、「プロっぽいアマチュア」にならないように、わたしにはわたしにしかできない働きを目指していきたいと思わされています。

今日のぶちさんのブログを拝見して、改めてそれが確認できたこと、感謝いたします。

投稿: ♪Sunny | 2012年12月27日 (木) 21時47分

歌う方ではないのですが、福井出身のジャズピアニスト、坪口昌恭氏の音は、まさに『彼にしか出せない音』です。

投稿: なすすけ | 2012年12月27日 (木) 22時32分

♪Sunnyさん
プロらしくアマチュアらしくが大切ですねえ。

なすすけさん
彼にしか出せない音、良いですねえ。

投稿: ぶち | 2012年12月28日 (金) 08時41分

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