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2016年8月

2016年8月18日 (木)

GOD BLESS YOU 合唱編のいきさつ

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7月末に東京基督教大学で「夏期教会音楽講習会」が開催されました。僕も同大学でギターレッスンを担当するようになってからは、講習会でも同様のレッスンをさせてもらうようになりました。

この講習会では、といいますか、東京基督教大学の音楽専攻科は元々パイプオルガンや声楽などのクラシックを学ぶ場です。そこに2012年から新たにギターレッスンが開講されたのです。

昨今、主にプロテスタントの教会では賛美歌の伴奏にギターやドラムやキーボードなどのポピュラー系の楽器を用いることが特別ではなくなってきています。そんな時代の要請もあり東京基督教大学でもギターレッスンがスタートしたのだと思います。
というわけで「夏期教会音楽講習会」に参加される90%以上の方々はクラシック系の方になります。2013年に初めて講習会の講師を仰せつかった時に僕は「ギターレッスン」と「PAの基礎講義」を担当しました。この時の「PA」のクラスは忘れることのできない有意義なものとなりました。

というのもポピュラー畑の人たちはPAとの親和性がありますが、クラシック畑の人たちはギクシャクしていることが多いようです。講義ではひととおりPAについての基礎的なことをお話しした後のQ&Aの時間に、ひとりのオルガニストの方からこんな質問が出されました。

それは「オルガンで賛美歌の伴奏をする時には会衆の歌声を聴きながら、時には励ますように、時には全体が整うように演奏するように教えられてきたのに、教会のPA担当の方からは、しっかり弾いてくださいとだけ言われるんです。そのうえモニタースピーカーからは楽器の音しか聴こえないので、会衆の声を聴きながらの伴奏ができません。どうしたらよいのでしょうか」という内容でした。

僕はこの時に初めてオーソドックスな教会の礼拝で用いられているオルガンの在り方を知ったのです。単に楽器の違いだけではなかったのです。この時から僕は教会に関わっているクラシック系の人とポピュラーの人の交流が必要だと思い始めたのです。

講習会では毎年合唱の課題曲が決められ、それを歌うのを楽しみに来られる方も少なくありません。そして昨年のこと、男性が足りないので僕にも歌ってほしいとの要請があり、生まれて初めてメサイアのテナーに挑戦しました、歌ってみるとけっこう思いがけない音程が登場して難しいものでした(当たり前だし、歌っているというだけで発声はいつものままですから〜)。

そして今年は合唱の課題曲に「GOD BLESS YOU」を加えよう、というアイデアが出されました。クラシックとポピュラーの交流が必要だと考えていた僕はもちろん賛成しました。ちょうど東京書籍のWEBショップから合唱用の楽譜が販売されていることもあり、それを使うことが可能だったことも即決の理由のひとつです。

ひとつ想定外だったのが僕が指揮をするのが良いという流れになったこと。中学校時代にブラスバンドで指揮をした経験がありましたが、到底役にたつとは思えません。しかし他の先生からの「大丈夫ですよ(面白そう!かな?)」のお言葉もいただき、引き受けることにしました。そして講習会の最後のプログラムの中で歌ったのですが、こんなこと滅多にないなという思いもあり、スタッフの方に動画を撮ってもらいました。その後気まぐれにFacebookにアップしてみたところ、半日で1000回くらいのアクセスがあり、正直目を丸くしてしまいました。ならばYoutubeにもアップしておこうと思い立ち今朝アップをしました(ここまでがいきさつかい・・・長!)。

それがこちらです(フ〜)。

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2016年8月 5日 (金)

旦那さんの本領発揮

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Boogieが病院の先生から「もう1ヶ月はもたないでしょう」と宣告されてから、こんなことを考えました。

僕の田舎、正確には僕の母の実家ですが、それは宮城県の石巻から北上川沿いにバスで小1時間ほどのところにありました。子供の頃には長期休みの度に遊びに行っていましたので、僕はその辺りの文化に多少なりとも影響を受けていると思います。

Boogieは妻の由美子の乳がんの回復に一役かってもらいたいと願って我が家に迎えたワン君です。そのBoogieがいよいよ僕たちのそばから旅立つ時が近づいたと知り、あの田舎のおばさんならこう言うだろうなと思ったわけです。「Boogieちゃんは由美子さんの乳がんを背負って一緒に持って行ってくれたんだよ」。これは仏教的な考え方なのかなあ・・・などと思い巡らしていたものですから、釜石でご一緒していたT牧師にボソっと話してみました。T牧師は「人は誰かの身代わりになることを厭わない時があるね」とひと言。そして震災の時にはそのようなことがあちらこちらであったことを話してくれました。

人の中に住む自己犠牲の思い。そんなところから、Boogieが妻の病を背負って旅立ってくれた、というイメージが僕の中に生まれたのかもしれません。

僕はクリスチャンですから、主イエスキリストが全ての罪を背負ってくださった、ということを思い浮かべはしますが、これは単なる身代わりということだけではありませんので、Boogieのことで僕が思い浮かべたイメージとは異なりますが、聖書には主イエスキリストのことを「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません」、とあります。ですから十字架上で全ての罪を背負って、の意味との距離はあっても、主イエスキリストご自身は「身代わりを厭わない」という言葉で表現しても間違い、とは言えないようにも思います。

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X30 これが散歩中では最後の写真です。やはりちょっとしんどそうです。

今週の水曜日、3日はコマーシャルのナレーション収録の仕事で都内へ出ました。無事に収録を終えて自宅へ戻り、仕事部屋を整理しようと部屋の窓を開けたら、網戸に一匹のセミがとまっていました。そこにセミがとまっていたことなどないので僕はふと「Boogieが挨拶に来たのかも」と思ってしまったのです。そのセミはiPhoneを近づけて写真を撮っても逃げないし、カメラを取り出して撮影しても逃げないのです。階下にいる妻にも見せたくて呼びに行って戻っても逃げません。「そうか暑さで死んじゃったんだ」と思い、しばらく部屋を整理してからふと見たら、セミはそこにはいませんでした。

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人は悲しみの中で出口を探してもがきながら色々な理由や小さな奇跡を探すのかもしれません。そういえば聖書の中でロバが話しをしたというところがあります。このセミも100%「Boogieの挨拶なんかじゃない」、と突き詰めて考えなくても良いか、なんて今は思っています。

Boogieが旅立った日の夜に釜石で短い礼拝の時を持ちました。そこでT牧師が聖書のこんなところを開いてくれました。そこにはこのように記されています。「被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます」。ちょっと難しいですが、被造物とは創造主によって創造されたものですので、ほぼ全てのものです。ですから全ての動物も被造物です。今Boogieがどこでどうしているのかはっきりとはわかりませんが、「自由の中に入れられます」という聖書の言葉を胸に、Boogieを創造主にお任せして、いたずらに悲しむことのないようにしたいと思っています。

さて、すでに子供たちは結婚してそれぞれの家庭を持っていますので、Boogieがいなくなった僕たち夫婦は、なんと30数年ぶりに二人っきりの生活になります。さあこれからが旦那さんの本領発揮といかなくちゃいけませんよね。

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2016年8月 4日 (木)

釜石散歩写真

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Boogieが旅立った日の午後、予定していたコンサートを終えて、次の予定まで時間があったので一旦ホテルへ戻りました。午前と午後と2回の歌ったのでさすがに多少の疲れもあり、しばらくベッドに横になって休んでいましたが、このままだと眠ってしまいそうな感じになりました。Boogieの旅立った日の午後に居眠りはしたくないなと思い、カメラをぶら下げて釜石の港の方へ出かけてみました。というわけで久しぶりの写真系のブログです。

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これで飛んでいるカモメがしっかりと写っていれば嬉しいんですが、さすがに手持ちで撮影の心構えもできていない状態では無理でした。最近はとんと写真熱が冷めていましたので・・・。

カメラを右に振って写した釜石湾です。カモメが2羽写っています。

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これはクレーンなんでしょうか。アニメの正義の味方みたいで格好良いです。

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港ですから一応・・・。もう少しアンダーに撮りたかったですねえ。

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撮影素子が小さいX30で、海面の反射光がどんな風に撮れるかを試したくて撮りました。結構良い感じだと思います。

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少しアンダー気味が好きです。

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船名は「きたかみ」ですが、船籍は東京のようです。ちなみに船はすべて海上保安庁関係の船です。

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何をする船なのかわかりません。

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黄色は好きです。もう少しアンダーが良いですねえ。だったらレタッチしたら!という声が聞こえてきそうです。

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なんか格好良いです。

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とにかく僕は逆光好きです。

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ここで何回もシャッターを切りました。

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市内のありらこちらに津波の浸水区間が表示されています。今後のことを考えるどこに標識があるかを覚えておいたほうが良いですね。

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これは海側から見た市内方面です。釜石のシンボルの工場の煙突が見えます。40年ほど前に釜石に行ったことがあるのですが、その時に一番印象に残ったのがこの煙突でした。

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ホテルへは来た道を戻ろうと思っていたのですが、ホテル近くの巨大スーパーの看板が見えたので、そちらへ向かって帰ることにしました。スーパー横での逆光写真。

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炎天下に散歩をしていたので少しでも涼もうとスーパーの中を通り抜けることにしました。店の入り口には避難案内図が掲示されています。少しずつ生活も回復してきているとはいえ、皆さんはどこかに緊張感を持って暮らしていらっしゃいます。表には出ない不安やストレスが少しでも軽減されることを願うばかりです。

今回の釜石は社会福祉協議会のボランティアとして伺いましたが、僕で役に立てることがあればまた伺いたいと思っています。

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2016年8月 3日 (水)

100点満点

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いつかはそんな時がくるとわかってはいても、愛する存在との別れは辛いものです。我が家にBoogieがやってきたのは2001年の春。妻の乳がんからの回復にひと役かってほしいと願い、初めて犬を飼ってみることにしました。それは話しかける相手を持っている方が回復力が増すと知ったからです。

妻にしてみれば元々愛犬家というわけではありませんでしたので(それは家族全員同じです が・・・)、最初は色々な戸惑いもありました。一時はこのまま飼い続けるのは無理かもしれないという事態にも陥ったのですが、結局12年と3ヶ月ほど家族として生活を共に しました(僕の人生の6分の1ですからすごい期間です)。「共にした」、と書いたの訳はそのBoogieが7月31日のお昼過ぎに旅立って行ったからです。

その時私は釜石にいました。Boogieは7月に入って体調がおもわしくなくなり、中旬には初めての入院をしました。検査をしてみると前立腺の肥大、膀胱炎、腎臓の著しい機能低下と大変な状態でした。病院では最善を尽くしていただきましたが、今年の11月で13歳ということもあり、今後治癒する見込みがないことがわかりました。僕が釜石から戻るまでは頑張れるかな、という見立てでしたが、日を追って体調が悪くなっていくのを目の当たりにしていまし たので、29日に釜石へ出かける朝に、最寄り駅まで車で送ってくれる妻が「これが最後になるかもしれないから抱っこしていく?」と言ってくれたのでBoogieを助手席で抱っこをして駅へ向かいました。もちろん私もその覚悟をしての出発でした。

釜石では何度かFaceTimeでBoogieに話しかける事ができました。釜石から戻る前日の31日朝にもFaceTimeでBoogieに話しかけましたが、何かリアクションをしたがっていましたが、身体が動きませんし、目のカも弱く なっていると感じました。しかし僕はその時「ひょっとしたら明日まで持ちこたえてくれるかもしれない」、なんて少し期待をしてしまったのです。

それで1日午前のコンサートの終了予定が午前11時半なので、ひょっとしたら予定より1本早い電車に乗れるかも知れないと考え調べてみたところ、会場が駅の近くということもあり2時間ほど早い電車に乗れることがわかりました。

31日の午前のコンサートを終えて、釜石駅で帰りの乗車券の変更をしてから妻に電話をしたら、その声は嗚咽まじりでした。もちろん僕には何が起きたのかが直ぐにわかりました。僕が電話をする直前の12時半にBoogieが旅立ったとのことでした。

翌日僕は釜石での予定を無事に終えて帰路につきました。そして夕方6時過ぎにBoogieと対面しましたが、まるで眠っているようでした。

その後自分の予定をキャンセルして最後まで妻の傍にいてBoogieをみとってくれた娘と、息子夫婦と、孫の6人で「お別れの会」を持ちました。

Boogieは非の打ち所がないという犬ではありませんでしたが、私達にとっては100点満点の存在でした。妻の大きな試練と恐れ、涙の真ん中に来てくれたBoogieです。この後僕達がペットロスになって泣いていたら、大きな声で「ワン!」と一喝されるかもしれません。まあ多かれ少なかれ寂しいですから、何回かは渇を入れられるかもしれません。

最初の写真は僕が釜石へ出発する直前に撮った写真です。「お!どっかへ行くんだな」という感じで一瞬シャキ!としたBoogieです。

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