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2016年9月14日 (水)

コードネームに音楽を感じる

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Tompson T1 Short Scale  細見里香さん撮影

今日はCD「天にも地にも」に至る音楽的な経緯を書いてみたいと思います。それはギター、ウクレレ、リゾネーターギターと繋がってきた経緯です。

ギターを弾き始めたのが小学校4年の頃ですから、僕がギターに出会い、音を出すようになってから50年は経っています。ギターは6弦でメロディー、和音、ベースも弾ける数少ない独奏楽器のひとつです。

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KoAloha Soprano Pineapple Longneck (愛称えくぼ)  細見里香さん撮影

ウクレレはギターと似通ったチューニングで、ギターの5フレットの1弦から4弦と同じ音になります。ただし4弦の音程はギターより1オクターブ高くなっています。ですからウクレレは3弦が一番低い音程ということになります。

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X30 @ BS&T Studio National Style-O

次にリゾネーターギターですが、このギターは一般的ではないので少し説明をしましょう。

エレクトリックギターが世に出る前に、ドラムなどの他の楽器とのアンサンブルや、演奏会場の拡大などの影響もあったのではないかと思いますが、より大きな音が出るようにと考案されたギターの一種で、ボディーにアルミニウムでできたスピーカーの形状をした「コーン」というものが設置されています。弦の振動がそのコーンに伝わって増幅されるので普通のギターに比べて大きな音が出ます。リゾネーターギターの演奏の特徴はオープンチューニングで演奏することが多いということです。

オープンチューニングとはノーマルのチューニングと違って、押弦せずに弾いても和音になっているチューニングです。ちなみに僕はオープンGなので、開放弦を全部弾くとコードGの和音になります。

オープンチューニングの場合はスライドバーというガラスや金属の道具(ちょうど瓶のそそぎ口からボディーまでの間の人間でいえば首の部分のような形)を左手の指にはめて演奏することが多くなります。

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オープンチューニングでは、開放で6本の弦を鳴らすとGの和音、5フレットでC、7フレットでD、10フレットがFというようなことになりますので、自然に開放から12フレット間の移動が多くなります。さらにスライドバーを使った演奏では、弦を弾いてから消えるまでの時間が長くなることに合わせ独特の音色も魅力です。
リゾネーターの解説が長くなりましたが、最初のギター、ウクレレ、リゾネーターと繋がれてきた経緯に戻ります。

和音の基本は3つの音(例えばド、ミ、ソ)から成り立っています。この3つの音にさらに上を加えた4つの音で成り立っているのがC7th、D7thなどのドミナントセブンスコードです。
さらに音を加えると9thだの11thだの13thだのになっていきます。
どうしてここで和音のことを書いたかといいますと、ギターは同時に6音を発することができるので、これらのコードのほとんどを音にすることができます。しかしウクレレは4本ですので、1度に4つの音しか出せませんから7thコードまでしか弾くことができません。

なんとなくギターに比べてウクレレは音楽的に劣った(失礼)感じを受けることが多いのですが、よく考えると4音というのは和音の基礎です。逆に和音のなんたるかを教えてくれる楽器のひとつと言っても良いでしょう(持ち上げました)。

事実僕はウクレレを研究しながら、和音に対してのアプローチが新たになったような気持ちがしています。ギターの場合(僕は特にフォーク系自己流なので)ほぼ無意識にコードフォームを押さえて鳴らす、というあたりが土台になっています(そうでない方もたくさんいるのにすみません)。ギターをウクレレと比較すると基本の4音の他に2弦分の余裕があるわけです。その余裕をベースに使ってもよし、メロディーに使ってもよし、はたまたコードのテンションに使ってもよしと、意味のある使い方ができます。ですから僕はウクレレを弾くようになってギターへの新しい理解ができるようになってきたというわけです。
そしてそこに降って湧いたように登場してきたのがリゾネーターギターです。昨年末にゴスペル、ブルースのキーワードで検索したらヒットした「Kelly Joe Phelps」がめちゃくちゃ気に入ってしまいました。なぜか「これや!」と思ってしまい、そこからはリゾネーターにはまりこんでしまいました。



さてリゾネーターはオープンチューニングで弾いているわけですが、開放でジャラーンと弾くとそのままGメジャーの和音になります。そのままメジャーコードになるということは、マイナーコードは何らかの工夫をしないと弾けないわけです。僕はここからリゾネーター研究に入ってしまいました。

オープンGは6弦からD、G、D、G、B、D、という音程になっています。この中でメジャー(長三和音)かマイナー(短三和音)かを決めるのは2弦のBです。このBが半音下がってBbになればGmという和音になりますが、2弦にはBより下の音程がありませんから、ひとつ低い音程の弦の3弦でまかなうことになります。

すると3フレットがBbになります。2弦の3フレットはD、1弦はFなので、主音である5弦のGをベースにして、3弦、2弦、1弦の3フレットをスライドバーで触れてやると、この4つの音でGm7が出来上がります。もし7thがいらない時には1弦を弾かなければ良いということになります。

スライドバーを使ったBb、D、F、の和音は実はBbという和音です。ですからBb/G(これは分数コードなどと呼ばれるコード表記です)はGm7ということになります(興味がないのにここまで読んでくれた方に謝意)。

ウクレレ研究に続いてリゾネーター研究をしている中からも多くの新しい和音の理解を得ることができました。そしてこれらの理解が生まれた結果はどうなったかというと「自由」になったのです。違う言い方をするとコードネームに縛られる感じがなくなってきました(もちろん無視するではありません)。コードネームに音楽を感じられるようになったと言っても良いのかもしれません。

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Regal RD-3  細見里香さん撮影

これらのことが今回のCD「天にも地にも」のアレンジと演奏に生きているのです。実際に聴かれてそんなに大きな変化は感じないかもしれませんが「なんかこれまでと違う!」という風に楽しんでいただけたら嬉しいです。長い文章におつきあいくださってありがとうございます。


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