余裕と自由
最近は夫婦で歌うことが多くなりました。僕たちが出会ったのが高校1年の時で、バンドのメンバーに入らないかと声をかけたのが始まりでした。その頃バンドを始めるにあたり、ピーターポールアンドマリーのマリーさんのような声の低いボーカリストを探していたのですが、奥様がぴったりだったというわけです。
そのバンドはMUSEというバンドで、オリジナルの「シャボン玉」という曲が東北放送の番組で取り上げられ、人気が上がりました。そして高一コースという月刊誌のグラビアに取り上げられたり、レコードデビューの話もあったのですが、結局デビューするということなく解散しました。
その後僕ともうひとりとで排泄物というものすごい名前のバンドを始めましたが、それも長くは続きませんでした。その後僕はソロ活動を始めて、1977年にレコードデビューをし、その翌年妻と結婚をしました。今年で結婚して39年ということになります。
妻とはずっと一緒に歌うことはありませんでしたが、ここ10数年ほど前に歌う機会があり、その後は二人で歌うことが増えてきました。最近では「北上夜曲」や「天にも地にも」など、二人の名前でCDも作っています。
妻は音楽好きな母の影響で歌が好きになったようです。以前は母と子供達でコーラスをするくらい、歌うことが好きな家族です。妻の姉は今もコーラスグループに所属していますし、妹はポップス全般に詳しい音楽オタク。弟はジャズが好きで自分でもピアノをたしなみます。母の中に響いていた音楽がこうして子供達の中に今も響き続けていることはすごいなあと思います。
僕は音楽を頭から発しているような面がありますが、妻は歌を歌としてシンプルに表現しているように思います。僕が頭からなら妻は心からでしょうか。
同じ「歌う」でも「楽器を弾く」でも人によって微妙にスタンスが違います。アンサンブルはそんな違いの響きあいなのかもしれません。僕らの社会も互いの違いを尊ぶアンサンブルであるはずなのですが、なかなか容易に響きあうことができません。
響きあうためにはそれぞれが自分自身を奏でられる余裕と自由が不可欠。自分自身を楽しめる余裕と自由が不可欠です。その余裕と自由を奪われないように、もっと獲得できるようにしたいですね。そうか、それは夫婦の間にも言えますね。妻に余裕と自由をですね(笑)
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