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2017年7月24日 (月)

ぶちぶちと

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先日釜石への旅の途中で立ち寄った仙台で、旧友が「自分が持っているよりは岩渕が持っていた方が良いから」とコロムビア時代のアルバムを2枚譲ってくれました。もちろん僕も持ってはいますが、歌詞カードが破れて半分無くなっていたりと、2枚とも状態が良くありません。というのも当時の僕にはこれらのアルバムの価値が本当にはわかっておらず、「これぐらいのことはまたできるに違いない」とたかをくくっていたのかも知れません。もちろんその後に同じことができるわけもなく、歳を重ねるほどに当時の自分がどれだけ恵まれていたのかを確認させられてきたわけです。

先日ある方(以後Kさん)と作曲家の方との会話を耳にしました。Kさんが「作曲家の方々は良いですね、亡くなった後でもその曲が歌われたり演奏されたりするんですから」とおっしゃいました。作曲家の方は「そりゃあ歌われたり演奏されたりすれば良いですが、もしそうでなければ譜面なんてただの紙切れですからね」とおっしゃっていました。確かに芸術にはそういう面があります。いやかなりそういうものかも知れません。

ですから恵まれた条件でレコードデビューができたなんて、それこそどれだけ大きなことだったのかということです。単に僕がどうこうということにとどまらず、当時の音楽関係者との関わりや時代の空気、経済状況などが複雑に影響しあってこのようなチャンスが訪れたわけです。しかし若い頃の僕はそのことをちゃんと理解できてはいませんでした。それが僕の持っている2枚のアルバムの保存状態に現れているわけです。旧友はきっとそんな僕のことも見越して譲ってくれたのだと思います。本当にありがたいことです。

デビューアルバムのスーパームーンから40年が経ち、今も音楽に携わらせてもらっている幸い。そしてまだ必要としてもらえることのありがたさを強く感じています。しかし妙に神妙な岩渕になるのではなく、「まったく岩渕はしょうがないなあ」路線を極めるべく、ぼちぼちと歩いて行きたいなあと思います。いやぶちぶちとか。チガウカ!

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