月夜の焚き火
今日はいよいよ東京でのデビュー40周年記念ライブです。以前にも書いたと思いますが僕がデビューして40周ということに特段大きな意味があるわけではありません。もちろん個人的には40年もの間、歌いながら旅を続けてこられたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこれは僕ひとりの力でできたことではなく、デビューまでいろいろと尽力をしてくださった方々、そしてデビューアルバムの制作を実現させてくださった日本コロムビアレコード、そしてディレクターの大江田くん。その後は小坂忠さんとの出会いがきっかけでチャペルコンサートでも歌わせてもらうようになり、国内だけではなく海外でも歌う機会が与えられてきました。
ここ20年はMAKOTO BOXという個人事務所でスケジュールブッキングやCD制作をしてきましたので、実質的にそれを支えている妻の由実子のおかげで今日を迎えています。
そしてこれまで各地でコンサートを開催してくださった方々、そしてコンサートに足を運んでくださった方々、またCDを聴いてくださっている方々がいらっしゃるのでここまで来ることができました。本当にありがとうございます。
今夜のライブは規模は小さいですが、僕にとっては記念すべきライブです。今回も全体の構成は妻の由実子が担当してくれました。考えてみればデビューからの40年をつぶさに目撃してきたのは彼女だけです。目撃者には目撃者にしか知りえない僕が見えています。その彼女がピックアップした物語を今夜はおたのしみいただきたいと思います。
ライブのタイトルは「月夜の焚き火」です。なんだこのタイトルはという感じがしますが、まず月夜に関してはデビューアルバムが「スーパームーン」というタイトルであったことが理由です。そして今になって気がつくのが当時から僕は、自分を月に見立てていたのかなということです。それは自分では輝きえない存在ということです。
もし月が太陽の光線を受けなければ、中空に浮かぶ巨大な無用の長物といわれていたかもしれません。僕も過去には自分自身を無用の存在だと思っていましたが、いつからか自分を照らしてくれる光を探す旅に出たように思います。僕に何らかの灯りがあるとすればそれは僕がこれまで照らされてきたからということでしょう。デビューアルバムのムーンは暗示的なことばだったなと思います。
そして焚き火に関しては最近凝っているフレーズです。これはある月刊誌に連載されたO牧師の神学エッセイのタイトルのことばです。ポストモダンというのでしょうか、個々の主義主張や趣向や生活スタイルがどんどん細分化されていく中で、時には生きかたの違うもの同士が焚き火を囲んで時間を過ごすのもいいんじゃないかという、僕のイメージを現したことばとして使うようになりました。ライブで実際に火を燃やすわけではありませんが、ステージに、そして会場にも焚き火の炎がチョロチョロと顔を見せてくれたら嬉しいです。
ああ!プロという舞台で歌い始めて40年かあ・・・。
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デビュー40周年記念ライブのお知らせです。
両日ともにチケットはありませんので、事前にMAKOTO BOXへお申し込み
いただければ席をご用意します。当日入り口でお名前をおっしゃってくださ
い。
MAKOTO BOX Email:singanewsong@cmail.plala.or.jp
東京は満席となりました。
仙台の方も席が埋まってきました。
興味のある方はお早めにご予約を願いします。
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