月夜の焚き火@仙台(1)
FUJIFILM X-T1 XF18-55mm f2.8-4 友人のみかさん撮影
昨晩の仙台でのデビュー40周年記念ライブは、故郷ならではの優しさをたくさんもらった時になりました。ライブ実現のために骨を折ってくれた仲間たちに心から感謝します。またライブにお出でくださった皆様に心から感謝します。
歌や音楽は目で見ることのできないものですが、昨日のライブでは演奏者ひとりひとりと会場の皆様おひとりおひとりとのコラボにより、それが見えたようなそんな気持ちになりました。
東京のライブにゲストとして出演してくださった、釜石の高橋和義牧師は仙台までなんとなんと原付で駆けつけてくれました。コンサートの後には「今日は何回も泣いた」と感想を話してくれました。
FUJIFILM X-T1 XF18-55mm f2.8-4 友人のみかさん撮影
まだうまく表現できないのですが、ライブを終えた翌朝、僕の胸にあるのは「市井に生きる」ということばです。このことばがふさわしいのかどうかわかりませんが、生きる場所に生きるという感覚です。それは僕がそうだ、ということではなく昨晩のライブの中で互いがそれを味わっていたように感じたからです。
昨晩の会場には実に多様な人たちが詰めかけてくれました。互いに初めて出会うタイプ、という人がひとりやふたりはいたのではないかと思います。これが街の雑踏ですれ違うのであればごくごく当たり前のことですが、ひとつの音楽を囲んで座した時には否応無しにお互いが影響しあうことになります。
最近は生活文化の近い人間同士が集まることが多くなっています。その代表のひとつがSNSです。SNSでは知っているようで知らない友達の数で安心したり、がっかりしたりします。また同じ文化の中に生きている同士の投稿に「そうだそうだ」とあまり考えることもなしに、疑うこともなしに「いいね」をして、どこか安心する僕たちがいます。日本人は定住民族ですが、ひょっとしたらいつの間にか浮遊しかけているのかもしれません。それは日本だけではなく世界も、かもしれません。
今回のライブのテーマは「月夜の焚き火」です。否が応でも焚き火を囲んだひとりひとりは仲間にさせられてしまいます。それを心地よく感じる人もいるでしょうし、「こんな人たちとは一緒にいたくない!」と感じる人もいるでしょう。しかしその人も、焚き火の輪から外れるのではなく遠巻きに輪を囲む仲間なのです。だってきちゃったんですもんね。
焚き火といっても、着火の仕方に始まって、炎を立て方燃やし方、消し方などなど流儀が様々あることでしょう。しかし昨晩は優しい焚き火が燃えあがりました。それは市井の人々の焚き火であり、地に足をつけた人たちの小さな灯火が集まった焚き火でした。そしてそれは決して小さな炎ではありませんでした。
焚き火、焚き火、焚き火(ヒロシみたい)。これからしばらくは仙台のライブの焚き火の炎のゆらぎを思い出しながら、いろいろ思いを巡らしたいと思います。
そうきっと僕は昨晩何かを教わったのだと思います。焚き火の向こうに新しいドアが開いたのだと思います。少しは焚き火の着火がうまくできるようになるかもしれないぞ。
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