欠けに気がついている
実は最近友人のフェイスブックの近況を垣間見ながら、何度か涙をこらえていました。
それは昨年からパピーウォーカーとして、盲導犬の訓練を受ける子犬を育ててきた夫妻の近況です。昨日その子がパピーウォーカーに育ててもらう期間を終えて訓練センターへと旅立っていったのです。
以前の僕は人と犬との絆を知らなかったので、涙がこみ上げるまではいかなかったと思いますが、妻の病の癒しのためにと飼い始めたBoogieとの暮らしの中で、犬の気持ち、飼い主の気持ちがわかるようになりました。
以前、盲導犬の働きを終えて、パピーウォーカーの元で余生を過ごす犬のことがテレビで取り上げられていました。
盲導犬の働きは人にはできない尊い働きですが、その犬にとっては責任の重い日々が続くわけですから、ストレスが多いと聞いたことがあります。その犬の一生を捧げていると言っても過言ではないでしょう。
もちろん生活を共にする飼い主さんとの信頼関係や愛情の交流があるわけですから、犬にとっても充実した喜びを感じていることと思いますが、トレーニングで学んだことを忠実に守り通している彼らの暮らしぶりは、僕にはとうてい真似できないことです。
テレビで取り上げられていたオリバーという犬はパピーウォーカーの元に帰った時に、子供のように甘え始めました。そう、普通の犬に戻ったんです。
盲導犬の育成と盲導犬たちは僕たちにとても大きな貢献をしてくれていますが、その中にある人と犬との交流に決して忘れてはいけない大切なものを教えられます。だからこそ今の日本でペットブームが起こっているのかもしれませんね。人は薄々自分の欠けに気がついているのかもしれません。
パピーウォーカーとしての働きをやり遂げた友人夫妻と犬のベンジーに乾杯!
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