2018年4月20日 (金)

カップを一旦テーブルに置いて

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ある時テレビを観ていて興味深いことを知りました。それはコーヒーを手に持って運ぶ時には、こぼさないように注意して歩く時より自然に歩いた方がこぼさないということでした。

私の仕事部屋は二階なので、一階でコーヒーをカップに淹れて運んで、途中でこぼしてしまうことは何度もありましたし、一度はスリッパを階段に引っ掛けてしまい、全部こぼしてしまったこともありました。

コーヒーを持っていることを意識しないで自然に歩けばこぼさないというのは半信半疑でしたが、実際にやってみると実にその通りでした。このことから何かに集中することは良いことでも、時に力んでしまい、心のカップから大切なものをこぼしながら歩いているのかもしれないなと思いました。

さて先月末に私が外出から戻ると妻がちょっと慌てながら、「アントニオ古賀さんから電話が入った」というのです。思わず私は「ハア?アントニオ古賀さん?なんで?」と返事をしていました。

どこかでアントニオ古賀さんが教会のクリスマスに出られて感動された、ということを聞いてはいましたが、そのアントニオ古賀さんがんぜ我が家に電話をされてきたのか検討がつきませんでした。

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その後電話でお話をさせていただきその理由がわかりました。それはアントニオ古賀さんが滋賀の教会で演奏をされた時に、私のギターを抱えたCDジャケットをご覧になって興味を持たれたとのことでした。そしてそのCDを聴かれて連絡をしようと思われたとのことでした。

どこかで会いましょうということになり17日の歌声ペトラのことをお伝えしたのです。そうしたら「その日は空いているのでギターを持って行きますよ」とおっしゃってくださり、先日の歌声ペトラ初のスペシャルゲスト登場と相成ったわけです。

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歌声ペトラの動画はこちらでご覧いただけます。

アントニオ古賀さんは年齢が私よりちょうど一回り上なのですが、その情熱的な演奏や探究心にとても良い刺激をいただきました。

ところですでに歌声ペトラのサイトやフェイスブックなどでご存知の方がいらっしゃると思いますが、今年の7月でこれまで開催してきた形での歌声ペトラは休止することになりました。しばらく前に今後の作品作りのことなどを作詞者の関根先生と話している中で「20年も続けてこられたことに感謝しつつ、一旦現在の形をお休みしてみるのも必要なのではないか」と考え始めたことがきっかけでした。

その後何度かやりとりをしている中で、250曲を目処にお休みさせていただこうかということになってきたのですが、これまで毎月会場に足を運んでくださった方々、ネットで参加してくださっている方々、そしてボランティアで毎月の歌声ペトラを支えてきてくれた、仲間のことを考えると、とても心苦しいものがありました。

そんな中、先月の歌声ペトラの時にいつも会場をお借りしている、御茶ノ水クリスチャンセンターの方から7月以降に会場が使えなくなる旨を伝えられたのです。7月はちょうど250曲目なのです。私と関根先生は自分たちの中で決断しつつあることと、周囲の状況が一致してきて、やはりここが節目かという思いに至りました。

歌声ペトラのサイトに掲載されている関根先生からのことばです。

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ここで最初のコーヒーカップの話に戻りますが、いつからか私は毎月歌声ペトラができることを当たり前だと思ようになっていました。歌声ペトラもある意味大きくなり、最初のちっぽけだった歌声ペトラ時代のことを忘れるようになりました。慣れというのは怖いものだと思います。作曲をしている当の自分が、歌声ペトラのことを知っているようで知らないという状態に陥っていたのかもしれません。

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そこで歌声ペトラというコーヒーカップを一旦テーブルに置いて、自然体で持ち運べるようになるまで休ませてもらおうという結論に至ったのです。コーヒーをこぼさずに運べるようになったら、そしてコーヒー本来の味を味わえるようになったら、一緒に味わっていただける日が訪れるかもしれません。

ここまで歌声ペトラを支え盛り上げてきてくださった皆様に心から感謝します。とは言っても歌声ペトラのサイトはしばらく継続していただきますし、そのうちにサイトから新曲ご披露なんていうこともあるかもしれません。そういう意味では1000曲を目指す旅が終わったわけではないのです。

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2018年4月13日 (金)

まこトンのありがと音頭

私の若い頃、仙台で歌っていた時代によく一緒にライブをしていたバンドがありました。それは『繭』というバンドです。メインの加藤盛保さんは張りのある独特な高音域の声を持つ個性的なシンガーでした。そして繭はブリティッシュ系のサウンドを持つ実力派のバンドでした。そこでキーボードを弾いていたのが当時カラスという相性で呼ばれていた植本秀明君でした。

彼は仙台生まれではありましたが、ほとんどを東京で過ごしていて、当時も東京から仙台へ来て活動をしていました。その後繭は解散をしてしまいましたが、カラスとの付き合いは続き、というよりは家に滞在させてもらったりしていろいろ世話になりました。

そのカラスが昨年の『40周年記念ライブ 月夜の焚き火』に来てくれて、『ありがと音頭』を気に入ってくれました。しばらくしてカラスから「ありがと音頭にアニメーションをつけたら面白いんじゃないかな」というアイデアが飛び出してきたのです。これが『まこトン』の始まりでした。そして約3か月、キャラクター作りとアニメ作りが続きました。当初はライブの音源でいく予定でしたが、音源も新たに作り直して今日YouTubeとニコ動にアップロードしました。

『ありがと音頭』を作ったきっかけは”東北応援団 LIVE EAST”の復興支援活動の中で出かけるようになった釜石の皆さんとの出会いです。その釜石では他の地域にはなかった現象が起きたのです。それはライブ中に踊りだす人がいることです。もちろん踊りは盆踊りスタイルですよ。

2年前の冬に釜石を訪ねる時に「何か手土産を持って行きたいなあ」と思いました。そして手土産として生まれたのがこの『ありがと音頭』なんです。あれから釜石で何度も歌っていますが、けっこう人気なんですよ。

今年は渥美二郎さんにお会いしたり、まこトンが登場したり、来週の歌声ペトラではある方が飛び入りで参加してくださる、なんてことがあったり、私が考えもしなかったことが起きている年です。これまでを振り返ると大体10年周期くらいで転機が訪れてきていますが、今年はそんな年なのかもしれません。

まこトンの応援よろしくお願いします。ぜひ盛り上げてやってください。

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2018年4月12日 (木)

タイイング

フライフィッシングをかじりだして3か月半が過ぎました。始めたのが冬だし、なんせキャスティングの練習からのスタートですから、当分釣れることはないだろうと考えていたものの、これまで1度も当たりがありませんでした(汗)。先日ちょっと手応えがあったのですが、これは鯉に針を引っ掛けてしまったからでした。でも嬉しかったですよ(汗汗)。

それにしても時々川に出かけていると季節の微妙な変化を感じ取ることができて、贅沢な気持ちになります。気温が上がって日差しが明るくなってきたこの頃は、魚たちが活発に動き始めているのがわかります。フライのモデルである虫たちも飛び始めていますし、川のことも少しずつ分かってきました。

さて一度も当たりがないにも関わらず、先日一歩深みにハマってしまいました(釣りの場合深みにハマるは危険な表現だなあ)。それはフライを自作するタイイングというものです。実は市販のフライはひとつ200円程度はするので、なんだかんだバカになりません。そこで思い切ってタイイングを始めてみようと考えたわけです。

早速入門用のセットと必要なものを買え揃えてタイイングを始めました。これが人生初の作品です(自分の曲に作品というのは気恥ずかしいのですがこれは作品)。

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そして実際に作ってみてよく分からないところをネットで調べて作った人生2番目のフライがこちらです。何が違うの?って(汗)。

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そしてどうやら私はこういう細かい作業が好きなようです。フライフィッシングの魅力は自分でフライを作ったら何倍にも拡がる、と目にしたことがありますが、これはきっと本当です。そしてもしもですよ、もしも自作のフライに魚が見向きをしてくれたら、どんなにか楽しいだろうなあと思います。

もともと釣りって水中の魚たちのことを想像して楽しむという面があります。タイイングは自分の部屋にいながらにして空想を膨らますことができるし、気に入ったものを作るために研究する楽しみがあるし最高ですよ。



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2018年4月10日 (火)

ジャス

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先日家の中でジーンズをはいているのがちょっと重たく感じました。そこで楽なパンツといえば『ジャス』があったなあと思い立ちました。ところで『ジャス』って何かわかりますか。標準語で『ジャージ』のことなのですが、宮城県育ちの私はずっと『ジャス』と呼んでしました。検索するとネットに「宮城でしか使わない言葉『ジャス』」とありました。

そして川へ出かけた帰りに『ジャス』を買いに洋品店へ出かけました。ちょうど色といいサイズといい良さそうなものが見つかったので買ってきました。しめて980円なりでございます。スーパーに隣接の洋品店なので格安です。

それからは家では『ジャス』をはいていますが、ゴミ出しでちょっと外へ出るたびにジーンズに着替えるのも面倒なので、ちょっと勇気を出して『ジャス』で外へ出てみました。上はTシャツとボタンのついた襟ありのシャツを重ねていましたが、目ためがなんとなく違和感がありました。

そして今朝のゴミ出しの時は、唯一持っていた上半身用の『ジャス』を着てみることにしました。どうしてすぐに着なかったのかというと色が真っ赤だからです。静かな住宅地でこの年齢と体格で「赤」を着ていると結構目立ちます。しかし上下の感じは違和感がなく全体としてはしっくりしています。

さて真っ赤な『ジャス』を着てみたらなんだか気分が上がる感じがしてきました。普段は並んでいるシャツの中から一番地味な色を選んできているのですが、日々地味な生活をしているのはこの服の色の選び方に問題があったのかもしれません。

その証拠になかなか手のつかなかった仕事部屋の整理をすることができました。これからは派手な色の服を着るのが良いかもしれないとも思うのですが、それこそが歳をとった証拠かなあ。でも服の色は大事。

さてまたまた『まこトン』の紹介です。

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踊る『まこトン』。

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2018年4月 6日 (金)

アーメン

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大相撲春巡業の「女性の方は土俵から下りてください」問題が報道されてから、いろいろと思い巡らしていました。大相撲のしきたりから見れば女性が土俵に上がってはいけないのですから、このようなアナウンスがされたわけですが、私の頭にはある人物の物語が浮かんできました。

これは私がクリスチャンであるからこそですが、思い浮かんだ人物はイエスキリストです。人物というと「え?」と思われる方がいらっしゃると思いますが、イエスキリストは神でありながら、人になられた方です。

旧約聖書には神が人間に守るようにとの律法が記されています。残念ながらその律法を人々は守り通すことはできませんでした。イエスキリストが登場する頃には、律法を忠実に行おうというグループがありましたが、彼らはもともとの律法にさらに自分たちで付け足しをしていたようです。そしてそれを守っているという優越感から周囲を見下げるような面もあったようです。

例えば神が天地万物を造られて休まれた7日目、神はその日を休み(安息日)に定めました。それは金曜の夕方から土曜の夕方までのことですが、律法を守って暮らしている人たちは仕事を一切せずにこの時を過ごしていました。

ところがイエスキリストの弟子たちがその休みに麦の穂を拾って食べていました。律法を守っている人たちはそれを見つけると弟子たちを非難しましたが、キリストは「安息日に良いことをすることは、正しいのです」と答えました。

ではキリストは律法に基づくこれまでの慣習を壊そうとしていたのかというと、そうではなかったのです。聖書のマタイによる福音書にはこうあります。「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです」。

キリストは律法を守っていると言いながら、どこかで自分達流なやり方も加えながら、元々の神が与えた律法の核心から離れてしまっていた人間たちが、本来の律法に生きるようになるために来られたという事です。

長くなりましたが、私は大相撲の「女性は土俵から下りてください」問題がキリストの弟子たちの安息日の行動と似ているなと感じたのです。

相撲は神事ですから女性が土俵に上がれない。それは女人禁制ということです。実は最初の律法が記されている旧約聖書にも女人禁制に当たるようなことがあります。しかしそれらを含めて律法はイエスキリストによって本来の律法に回復されました。

相撲も神事であり神への奉納ですから、そもそも勝ち負けをつけるためのものではなかったはずです。しかし今の相撲は勝ち負けを重要視するスポーツに近づいています。それ以外にもこれまでの慣習にはなかったことが加えれたり変えられたりしているようです。

私は時々相撲を観ていますが、相撲ファンの中に、もしもですよ、もしも女人禁制という概念を持ちながら男尊女卑的な理解で楽しんでいる人がいるとしたら嫌だなあと思います。こんなことをこれまで考えたことがありませんでしたが、ふと今回のことから思い浮かんでしまいました。

相撲を奉納している神は倒れた人にさらに鞭打つような神であり、掟を破るものには容赦しない神なのでしょうか。もしそうであればとっくに人の心はその神から離れてしまっているのではないでしょうか。

日本は世界的に見れば男尊女卑度の高い国だそうです。期せずして今回の問題により改めて世界にそのことを発信してしまいました。現政権からはチラチラと愛国思想が見え隠れしますが、その愛国の大元は相撲と同じ神様です。相撲も愛国も、それらが本来持っている意味に立ち返っているならば悪いことではありませんが、私にはそうは思えません。

イエスキリストは一見律法を破ったようでも、それは元来の律法が成就するためでした。ですからキリストは決して革命家というわけではありません。ことばが違うかも知りませんが、リセット家、リニューアル家、と言うような感じでしょうか。

私は今の日本には本来のものを回復させるリニューアル家が必要だと思います。当たり前のことが当たり前に行われるような国になってほしいと思います。キリスト教では「そうですその通りです」ということを「アーメン」と言います。政府や、官僚に「アーメン」と言えたらどんなにか良いことでしょう。

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2018年4月 4日 (水)

まこトン

東日本大震災の復興支援のお手伝いで岩手県の釜石へ伺うようになり5年近くが過ぎました。おそらく20回近くは伺ったことになると思います。ですから釜石が私の中でとても近くなっているのも当たり前です。

2年前の冬に釜石へ出かける前日、釜石へのお土産の歌を作ろうとして生まれた歌が『ありがと音頭』という曲です。

昨年9月のライブで歌ったのですが、その時の反響がことの外良くて、少し意外だったり嬉しかったりしました。そのライブに来てくれた旧友が今年の始め頃に「『ありがと音頭』で何か動画を作らないか?」と言ってきてくれました。その旧友はコマーシャルフィルムの絵コンテを描いている人間で、『ありがと音頭』からいろいろと動画のイメージが浮かんできているようでした。

しばらくして最初の動画が送られてきたのですが、私をモデルにしたキャラクターが動き出していて、ちょっと照れくさいやら面白いやらでした。今後さらにブラッシュアップしていく予定なので、まだ動画をご覧いただくまでには至っていないのですが、今日はキャラクターだけを紹介します。

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このキャラクターの名前は旧友が名付け親の『まこトン』です。『まこトン』の感想やら応援コメントやらをいただけたら嬉しいです。

ところでこの『ありがと音頭』を釜石で初めて歌った時にこんなことがありました。歌の途中から会場の皆様にも「ありがとう〜」と歌っていただいたのですが。何度も「ありがとう」ということばを繰り返しているうちに会場の空気が変わってきたんです。だんだんアルカリ性になっていくといいますか、マイナスイオンが増えてくるといいますか、とにかく居心地が良くなってきました。

その時に私は「ことばって大事だなあ」と改めて思いました。ことばでその場の空気が変わるんですからね。

『ありがと音頭』を動画にしよう、と言ってくれた旧友もきっとそんなイメージを共有してくれたのかなと思っています。『ありがとう音頭』で地球をアルカリ性に、地球をマイナスイオンでいっぱいにしたいという、構想だけはめちゃくちゃ大きく持って、ちっちゃなプロジェクトが始まっています。

せっかくなので後ろ姿も。

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『まこトン』は着物を着たり、バレリーナになったりと変身をします。これから少しずつ紹介して行きたいと思っています。


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2018年4月 2日 (月)

エイプリルフールじゃないからね

昨日のエイプリルフールの日に書くと完全にフェイクニュースだと思われるので、エイプリルフールではない今日に書いています。それがどんなことかというと、演歌界の大御所である渥美二郎さんとデュオをさせてもらったということです。

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これまで私はニューミュージック系のアーティストの方々にはお会いしたことがあるものの、演歌の方とはすれ違う程度の経験しかありませんでした。それが先月の19日にお会いすることとなったのです。

ここに至る経緯はブログに何度か名前の出てくる、映像制作会社のLOOPさんの同行取材の一環として、渥美二郎さんと対談をしてみないかとのお話をいただいたことから始まりました。お話をいただいた当初はジャンルやキャリアの違いを考えると僕には荷が重すぎると感じたのですが、そもそもLOOPさんの同行取材をお受けした時には「なんでもやってみよう」と心に決めたこともあり、ここで引き下がるのはいけないな、という結論に至りました。そして対談が実現したのです。

LOOPさんがどうして渥美さんとの対談を考えたのかといいますと、渥美さんと私に何か共通したものを感じられたからのようです。そのまず第一は渥美さんが30年前にスキルス性胃癌で大変なところを通られた後に復帰されていること。私は脳腫瘍で娘を送り、妻も乳癌で闘病していたという経験があること。渥美さんは阪神大震災で学校へ行くこともままならなくなった子供達のために『人仁の会』という支援コンサートを開催され続けていること。私は東北応援団 LOVE EAST を通して支援活動をさせていただいていること。そして後でわかってきたことは年齢がひとつ違いであること、高校中退であること、血液型が同じであること、奥さんが仙台出身であることなどでした。

渥美さんは16才の時に演歌師、いわゆる『流し』として歌い始めました。すでにご自分でギターを弾きながら歌える曲が1000曲は軽く超えていたとのことです。ですからギターは勿論、ピアノやその他の楽器にも堪能な方で驚きました。

約1時間半くらいの対談を終えて、一緒に何か演ってみようということになりました。もともと渥美さんの大ヒット曲、「夢追い酒」のギターを弾いて欲しいというオーダーはもらっていたので準備していましたが、渥美さんから「ギターだけじゃなくて一緒に歌いましょう」というリクエストをもらい私が2番を歌いました。演歌をちゃんと人前で歌うのは勿論初めてのことですし、しかもご本人の前で歌うなんていろんな意味でハードルが高すぎでした(汗)。

歌い終わると渥美さんが「岩渕さんの声はムード歌謡に向いているなあ」とおっしゃって「そうだ『有楽町で逢いましょう』を歌いませんか、僕が歌詞を教えるので」というものすごい展開になってきました。そして渥美さんが「あなたを待てば雨が降る〜」と小声で歌詞を教えてくれる中、私はこれまた人生初の『有楽町で逢いましょう』を歌いました。


さらにもう1曲何かということになり最後は『北上夜曲』を歌うことにしました。これは私が歌ったバージョンにしたのでリズムの刻みがちょっと変わっています。渥美さんは「これは面白いリズムだなあ」と楽しそうにギターを弾きながら一緒に歌ってくださいました。歌い終わった時に「なんだか泣けてきた」とおっしゃっていたのが印象的でした。

この収録が放送されるのはまだ先のことですが、どうぞお見逃しなく。番組はYouTubeの方へアップロードアされます。『気分は各駅停車』で検索していただくとヒットします。現在はVol.1と2がアップされていますよ。


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2018年3月28日 (水)

被災後の日常から

2014年の1月、私は南三陸へ歌いに出かけました。その時に仙台から南三陸までの往復を送迎してくださった方がいます。その方は初めてお会いする方で川上直哉という方でした。この方は復興支援団体の東北ヘルプで事務局長をされている方で牧師です。この春からは石巻栄光教会で奉仕をされるとのことです。

仙台から南三陸までは2時間弱かかったと思いますが、その往復の車中で何を話すともなく語らった空気感を今でも覚えています。それは初めてお会いしたにもかかわらず「あ!どこか共通しているなあ」という親近感や安心感を覚えたからです。帰りの夕焼けの美しさは忘れることができません。

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その川上牧師の3月発行された著書『被災後の日常から』というご本を読ませていただきました。副題に『歳時記で綴るメッセージ』とあるのですが、この本は復興支援の現場で語られたメッセージを中心に編集されています。それはミッションスクールの中学生から大人のための講義として語られたものまで、幅広く収録されています。そのどれもが理解しやすく示唆に富んだ内容です。読みながら、最初にお会いした時に感じた「あ!どこか共通しているなあ」を改めて確認させられました。

特に印象に残ったのは中学生に語られた『キリスト教の救い』というメッセージです。聖書は有名なイザヤ書53章(口語訳)です。

1 だれがわれわれの聞いたことを信じ得たか。主の腕は、だれにあらわれたか。
2 彼は主の前に若木のように、かわいた土から出る根のように育った。彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、われわれの慕うべき美しさもない。
3 彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者のように、彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。
4 まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。しかるに、われわれは思った、彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。
5 しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲らしめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。

メッセージの詳細を書くことは控えますが、一部を抜粋させてもらいます。

以下『被災後の日常から』70頁からの抜粋です。

ーーーーー
この歌が描く主人公は、みすぼらしい、冴えない、弱々しい一人の人です。でも、理不尽のしわ寄せが集まる場所に立って、「これはおかしい、なんとかしなきゃ」と言ってしまう人。そういう人はまわりから迷惑がられる。余計なこと・面倒を引き込むと、嫌われる。「お人よし」と馬鹿にされるかもしれない。人を押しのけて利益を得ようという人に、簡単にやっつけられてしまう。そうしたことがこの歌に歌われています。世間は、こういう人を尊敬しません。困った時は、もてはやすでしょうけれど、普通の時は、無視します。困ったことは押し付けて、あとは忘れます。忘れるために、こういう人を利用します。そして、ついにこういう人は、くたびれ果て、使い捨てられます。そういう人のおかげで、この世界は何とか回ります。めちゃくちゃになるはずの世界は、そういう人によって、何とか保たれています。でも世間はそういう人を無視し、忘れ、馬鹿にし、利用し、使い捨てます。この歌は、そういう人の様子をうたっているのです。そして、この姿こそ、イエスそのものだと。教会でクリスチャンたちはいつも、語り合ってきました。
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こうして本からの抜粋をタイピングしながらも、私は目頭が熱くなります。受難週のこの時にお薦めの一冊です。こちらから購入できます。→ ヨベル



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2018年3月27日 (火)

それって芸人じゃん

月初めから患っていた気管支炎もやっと落ち着いてきて、普段の身体に戻ってきました。気管支炎になった理由が花粉症からなのか、単なる風邪からなのか定かではありませんが、2年前の12月にも気管支炎で皆さんにご迷惑をおかけしましたので、今回は改めて気をつけなければと思わせられています。

そんな中11日には仙台で歌い、14日にはFEBCの番組収録がありました。仙台のことはこの前のブログに書きましたが、FEBCの収録日も声が落ちていて、ディレクターの判断次第では収録NGになるかもしれないという状態でした。ひとまず予定どおりスタジオに向かいテストをしてみたところ「大丈夫でしょう」ということになり、数本分の収録をすることができました。収録中に咳き込むこともほとんどなく終えることができ、これまたホッとしました。

収録した番組は4月からスタートする『歌と笑いとおしゃべりと 〜歌声ペトラの風〜』という番組です。

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実は数年前にもこの番組を持っていたので、今風に言うとシーズン2ということになります。内容は歌声ペトラの曲をかけながら、関根一夫先生と僕とのフリートークです。毎週水曜日の22時14分からですので聴いてやってください。ネットでも配信されますのでラジオが無くても大丈夫です。

実際の番組作りはと言いますと、毎回関根先生がプランしてくれたテーマと曲に沿って自由に語り合うというシンプルなものです。先日の収録で驚いたエピソードは、関根先生が高校時代に応援団だったということです。今の関根先生はそんな感じが全くしないわけですが、応援団をやって、やれないことはないお方なのだと改めて認識させていただきました(笑)。今回収録されたものは5月過ぎの放送になるのだと思いますが、なぜ応援団に入ったのかの顛末をどうぞ楽しみにしていてください。

それにしてもラジオの収録をするたびに思うのは「僕はラジオが好きだなあ」ということです。もう少し凝縮すると「ことば」が好きということかもしれません。ずっとシンガーソングライターとして生きてきましたが、小学生の頃は漫才師になりたかったくらいですからねえ。ことばが好きで笑わせるのが好きで歌も歌えるってか。それって芸人じゃん。芸人、ちゃんちゃん。




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2018年3月21日 (水)

ボランティアのMr.ポール

みなさまにご心配いただいていた気管支炎も、今週に入って喉と胸の痛みや咳が治まりだいぶ楽になりました。この間のコンサートやラジオ収録、番組収録の際には万全の体調で臨むことができずにご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

そしてこの体調不良により、それまで毎日更新していたブログも更新がままならない状態となっていました。その状況の中でひとつ気づいたことは、ブログを書く動機が、何かを書きたいかどうかというよりも毎日書き続けることになっていたなということでした。僕はこういうパターンにハマりやすい人間でして、気がつくとやることなすことが過剰になってしまっていたり、掟的にしてしまっていたりするんです(汗)。

というわけでこれからはゆるく書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。

ところで3月11日には仙台で開催された「東日本大震災追悼記念礼拝」の中で歌う機会が与えられました。この日も歌う直前まで咳き込んでいましたが、歌っている間は咳も出ずに終えることができました。今回は由美子とのデュエットでしたので、それにもとても助けられました。

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この日歌ったの曲は「ほほえみの春」「ボランティアのMr.ポール」「かけがえのない世界」「GOD BLESS YOU」の4曲でした。「ボランティアのMr.ポール」は石巻で被災された鈴木のり子さんの詩に僕が作曲させていただいた曲です。この詩との出会いは河北新報社の「ありがとうの詩」という復興支援プロジェクトでした。興味のある方は「ありがとうの詩」のサイトを御覧ください。→「ありがとうの詩

「東日本大震災追悼記念礼拝」では最後に献花の時が持たれました。

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これまで復興支援で東北を何度も訪れていましたが、考えてみれば献花をさせていただいたのは今回が初めてでしたので、とても貴重な時を持たせていただけたことに感謝しました。

次は5月に釜石へ伺う予定です。今私の中では「支援に伺う」という感覚がほとんどなくなっています。釜石へ伺うことが自分の暮らしの一部になりつつあるのかなと感じています。

最後に「ボランティアのMr.ポール」の歌詞をご紹介します。

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ボランティアのMr.ポール  詩 鈴木のり子

アメリカからやってきてくれた Mr.ポール
あなたは言ってくれた 涙をこらえてはダメだよ
そのひと言が私の泣き虫を 起こしてしまったみたい

震災のむごさの涙 立ち上がれない涙
先の見えない涙 いっぱいいっぱい涙の洪水

でも今は自衛隊さんへの 感謝の涙
ボランティアさんへの涙
そして世界の皆々さまへ感謝
世界の皆さまへ感謝の涙

泣き虫はいつも元気だけど 
一人じゃないよと教えてくれる
いつもみんなが助けに来ると 
そして涙の洪水を変えてくれる

ありがとう と言いながら また洪水

いっぽいっぽこの町が 生まれ変わって行く
その日は「やった!」の涙の洪水だね
Mr.ポール その日に会いたいね 強く握手したいね
ピースサインをしてくれるよね
約束したもんね したもんね

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